色、いろいろ - 色彩心理学からファッション、調査・分析、雑学まで、色の意味や分類・使われかたなど、色にまつわるいろいろなこと。

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2016年12月6日
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コアラのふわふわの毛が灰色なのはなぜ?


コアラと言ったらオーストラリアの有名な動物です。ユーカリの木の上で生活し、主食もユーカリの葉っぱです。赤ちゃんはお母さんのお腹の袋の中で育ち、半年くらいで出てくると今度は背中にしがみつきます。そして大体一年が過ぎると独立します。

黒くて大きな鼻にふわふわの毛をした耳を持ち、丸っこくて可愛くて日本の動物園でもパンダに次いで人気ですが、一日18~20時間は寝ているそうで、しかも半夜行性なため、動いている姿をなかなか見るのが難しい生き物ではあります。

さてこのコアラの姿を思い浮かべてください。きっと灰色のもふもふした姿が想像できるでしょう。コアラのマーチのクッキー部分が浮かんでベージュなイメージもあったりして…?厳密にはオーストラリアでも地域によって色や毛並みの種類が違うコアラもいるそうです。

日本では8動物園に約40頭ほどいますが、ほとんどが地図で言ったらオーストラリアの右上のほう、クイーンズランド州のコアラで、小柄で灰色の種類です。多分、一般的にイメージした時に思い浮かんだコアラがそれです。
コアラのふわふわの毛が灰色なのはなぜ?

もっとオーストラリアの下の方へ行くと、毛の長いコアラ、茶色っぽい毛のコアラもいます。オーストラリアは南半球で日本と季節も緯度も反対になりますから、下へ行くほど寒いのです。そのため防寒でふわふわ度が増します!上のコアラと比べてみてください。

大阪・天王寺動物園の有名コアラの「アーク」はこちらの仲間の南方系コアラだそうです。他の動物園と見比べてみると、毛の色やフサフサ度が違うかも?
コアラのふわふわの毛が灰色なのはなぜ?

さてそんな基礎知識の説明が終わったところで、今回のタイトルにも挙げた色の不思議。

 茶色もいますが、どうしてコアラは灰色なの?


コアラマニアでないとよく見ることはないかもしれませんが、実はコアラは灰色一色ではありません。

口や耳はピンクっぽくて、胸や内側の毛並みは白。お尻の部分も灰色に白のまだら模様になっています。更にオスはマーキングのための茶色の臭腺が胸に縦に入っています。そして今回は、その白いお尻がポイントです。

全体的に灰色でお尻は白い模様。これは意味があります。

結論を先に言うと、灰色の空とそこにかかる雲の保護色になっているからです!

 どういうこと?


最初に書いたようにコアラは一日約20時間も木の上で寝ています。ナマケモノと同じくらい睡眠時間が長い生き物なんだそう。ただしやる気がないからではありません。主食のユーカリに毒があり、解毒するのに余計なエネルギーを使えないから。食べて寝てひたすら消化。そしてまた食べて…のくり返しです。ずっと木の上に座ってたり寝ているのに邪魔だから尻尾もありません。

オーストラリアには天敵がいなかったため、現代まで生き延びてきたとは言われていますが、野生の環境で無防備な状態が長く続くのは確かです。

そのための保護色として、コアラの毛の色は灰色になり、お尻は白い模様になりました。野犬の一種のディンゴなど敵が木の下から見上げた時に、ユーカリの葉っぱの陰で寝ているコアラが、ちょうど曇り空に浮かぶ雲みたいに見えるからです。(※写真の矢印部分を参照)
コアラのふわふわの毛が灰色なのはなぜ?

オーストラリアって暑くて雨の少ない国だし、水色の晴れた空の色がいいんじゃないの?と思われそうですが、晴れた日は夜行性のコアラでも敵を見つけやすいし逃げやすい。一方でスコールの日など天候の悪い日はコアラも動きたくないから、目立ちたくない――ためだそう。確かに身体が水色だと、天気の悪い日に目立っちゃって困ります!

と、そういうわけでコアラは灰色の毛に白いお尻をしているわけです。これはオーストラリアの動物園「Australian Reptile Park」の有名キーパーさんが言っていたお話でした。

2016年8月4日
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月の色~赤い月とブルームーン


 月の色は何色?


そう聞かれたら何色と答えるでしょうか。絵で描いてみてと言われたら何色でお月様を描くでしょうか。夜空を見上げると大体、白か黄色…に見えるかな。

まず前提として、月は地球の衛星です。衛星って何?って。惑星の周りを回る星のことです。月は自然にできた天然ものの衛星ですが、人工衛星みたいな作り物もあります。

ちなみに地球は太陽という恒星の周りを回る惑星です。恒星は、自ら光っている星で、太陽はガス体の塊です。惑星は、自ら光ってはいなくて、恒星の周りを回っている星ですが、基準が曖昧なため惑う星の名がついています。最新の定義に沿うと、冥王星は惑星でなくなってしまうとか。一時期、13星座なんてのもありましたが、こういう基準のずれは星占いにも影響しそうです。

さてそんなわけで、恒星>惑星>衛星という力関係になるわけですが、衛星である月も自ら光ってはいません。地球から見た月は、太陽の光を反射したものです。

なので、空を見上げての「月は○色です」という正解はありません。太陽からの光を受けて目に届く色が白っぽい時が多いかなというのが見た目の答え。そして光を受ける角度によって、赤っぽかったり黄味を帯びていたり、微妙に色味が変わります。

 赤い月、黄色い月・白い月


日の入りや日の出の時の月は大きく赤く見えます。夕焼けの色と原理は同じで、月が地表近くの低い位置にある時は、大気を通過する距離が長くなるために青い光が地表に到達しないので、赤い光だけが届いて赤く見えるということ。

そして夜が更けて高い位置になるほど、角度が変わって赤以外の色も届いて見えるために、黄色→白っぽく(青みが混じる)なります。

また、地球が太陽と月の間に入る月食のうち、月の全てが欠けて見える皆既月食の時に赤い月(赤銅色の月)が見えることがあります。これも夕焼けや日の出の月と同じく、赤い光だけが届いて見えるから。

見た目が少し不気味でおどろおどろしい色なので、なんとなく不吉な感じがしたり(?)するかもしれませんが、夕焼けと同じと思えば、綺麗だなーと眺められるかも。

 青い月


レッドムーンはあまり日本語では聞きませんが、ブルームーンというカタカナはよく聞きます。そのまま青い月のこと。

まず単純に色の差を言うと、赤い月が太陽の光を反射して届く時に赤い波長の光だけが届いている状態だとしたら、青い月は青い光だけが届いている状態です。

ですが光の波長は、青ほど拡散しやすく、赤が一番届きやすいため、青い光だけが届いて見える状態はめったに起こりません。夕焼けや赤い月は地表との角度によって定期的に見られても、天頂の月ですら青にはなりませんので、月が青く光るのは大気のチリの状態など偶然に左右される「滅多にないこと」と言えます。

そのため青い薔薇の花言葉が「不可能」だの「ありえない出来事」と言われてきたように、ブルームーンも「滅多にないこと」なんて意味を持っていたりします。古い英語の慣用句で「once in a blue moon」は「滅多に~ない」という意味。

また、月自体の色が青い時以外にも、下記の状態をブルームーンと呼ぶことがあります。
月に2度満月がある時の2度目
3ヶ月に4度満月がある時の3度目
月に2度目の方のは割と有名でしょうか。

ただどうして月2度目の月や、3度目の月をブルームーンと呼ぶのかは、由来がはっきりしていません。ロマンチックな響きもありなんとなく青っぽく見えたりして(勿論、目の錯覚です)。そういう気分の時には「月がとっても青いから~♪」なんて歌いたくなるのかもしれません。これ1955年の曲だそうでさすがに古い…。


 黒い月


新月の月は太陽と同じ方向にあるため、光が反射せず見えません。あるけれど光が届かない、太陽の光にかき消されて見えないので、厳密には黒ではないですが、暗月と呼ばれる黒い月の日でもあります。

2016年1月30日
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富とゴールド


金の項目でも触れていますが、金色・ゴールドと言ったら「富」や「お金持ち」なイメージです。よく言うと「ゴージャス」ですが、バランスを間違えてギラギラさせすぎると「成金趣味」とか「バブル」なんて笑われてしまう難しい色でもあります。

まあ「バブル」なんて揶揄されるのは日本に平成バブルがあったせいかもしれませんが、この金色が「富の象徴」なのは日本に限りません。金色は派手で目につきやすく豊かさの象徴の色。だからこそ、金色をした金属である「ゴールド」も世界中で価値を認められています。

 アクセサリーとしての「ゴールド」


控え目が美徳とされる日本では、金のアクセサリーは派手に見えるために抑えた輝きのプラチナの方が人気だったりしますが、指輪・ネックレス、イヤリングや時計まで、ゴールドを使った宝飾品は数えきれないほどあります。

純金だとやわらかすぎて傷がつきやすいということで、身につける宝飾品は18金で加工されたものが多いです。これは金に25%混ぜものをしているという意味で、K18や18Kと刻印されています。イタリアンジュエリーや古いものでは750という刻印がされていることもあります。これらは100%のうち金の割合が75%という意味です。

近年ではゴールドが高騰しているせいか、更に純度を落としたK10なんて製品も増えています。またアメリカ製品だとK14が多く、アンティークではK9なども見かけます。アジア圏だと24Kや22Kが好まれるなど国による違いもあります。

それ以外では金属としてのゴールドを使わない、単に色が金色なだけの「金めっき」製品のアクセサリーも多く出回っています。こちらは刻印がないか、あってもK18GPなど、メッキを示すアルファベットが追加されています。時計に多いですが金張りでK18GFというものもあります。これらは金製品と比較すると値段は安価ですが、使われている金属やメッキの質によってはアレルギーになりやすいため注意が必要です。

 資産としての「ゴールド」


お金を貯めていても価値がなくなってしまう可能性がある。でもゴールドはどこへ行っても価値を認められる。――そんな理由から、経済不安で自国の通貨が信用できない国の人は、宝飾品としてだけでなくて、いつも身に着けて逃げられる「資産」としてゴールドを身につけていたりもします。

「金本位制」という言葉もありますが、かつてはゴールドそのものを通貨として利用していたこともあったようです。もし非常事態になったら、そんな時代に戻ったように、ゴールドと食料や生活品を物々交換したりすることになるかもしれない。通貨が破綻してしまったら、信用できるのはゴールドだけ。そういう意味での「保険」です。

堅気ではない人たちが喜平やボリュームのある金の印台リングをしていたりするのも、アクセサリーとしての目的だけではなく、いざという時に(お金の流れを把握されることなく)現金化できるからだそうです。

投資の宣伝文句として「有事のゴールド」などと言われることはありますが、日本の場合は「円の価値がなくなる」というのはよほどの事態です。ですので金塊を金庫に確保したりするのも、堅気でない人と同じく、国に把握されない財産の移動が目的だったりという(要するに節税・脱税)場合も多いようです。

勿論、ある程度のサイズの金を購入すると住所氏名が登録されますし、ほとんどの人は真面目な資産として、ゴールドを保有しているでしょう。現物の手元にない「純金積み立て」などは立派な投資のひとつです。

そんなわけで、金属のゴールドは通貨に代わるもしものための資産保険という存在であり、株や為替に次ぐ投資対象でもあります。日本に限らず世界中、どこへ行っても価値は認められています。

ですがここでひとつ疑問が出てきます。世界中どこへ行っても一定の価値を認められるものならば、プラチナなど他の金属でも、ダイヤモンドのような鉱物でもいいわけです。実際ゴールドには及びませんがそれらも市場があり、一定の価値が認められてはいます。

なのにやっぱり「ゴールド」
それはどうしてなんでしょう?

 「ゴールド」が選ばれる理由


最初に結論を言うと、ゴールドが選ばれるのは、変わらない金属だからです。金は錆びない金属であり、採掘したらそのまま利用できる。とは言っても産出量はそう多くなく希少だったからこそ、価値があるものとして選ばれた側面もあります。

また「錆びない」「変わらない」性質から、永遠を象徴させるようになりました。希少なこの永遠の金属を多く手に入れることがステータス=富の象徴になりました。

また何とか金を作ろうと中世には錬金術なども試されたそうですが、これも王様や貴族が富を誇示するために、多くのゴールドを手に入れたいから命じて実験させたということが起源になっています。

こういう金の性質が、今にも伝えられる「お金持ち」「豊かさ」のシンボルになって行ったわけです。

またこの金の色は太陽や光の色を象徴していたり、永遠から転じて時間の象徴ともされてきました。

日本でも黄金色を稲穂の色に喩えて豊かさの象徴とも言われます。ですがこれは日本や稲作の国に限られる価値観です。ポテトやトウモロコシが主食の国が、イモの色とかトウモロコシの色を金塊に喩えているのは聞きません。それでも日本人が、この黄金色を富と豊かさのイメージにつなげているのは、欧州の王様たちと同様に、ゴールドに何らかの力を見出したからでしょうか。

いずれにしても、まばゆい光のような色をした希少で不変の金属「ゴールド」は他の金属とは一線を画した特別な金属として、世界中で認められてきたということでしょう。

実際に金塊――は無理でも、金の宝飾品などを目の前に置いてみて触ってみると分かりますが、この金色のギラギラとした質感や輝きは、他の金属にはない見た目の満足感も与えてくれます。一歩間違えると成金趣味と言われますが、金貨やインゴット、宝飾品を所持してニヤニヤするのは、大昔の貴族たちが「力を誇示した」ように、自分自身の力を物として確信できる手段のひとつなのかもしれません。

皆さんもぜひ、小さくても本物の金のアクセサリーを持って、この金属に込められた意味や性質を感じ取ってみてください。え、無駄遣い?ゴールドは資産ですから飽きたら売却もできますよ!

[外部リンク] ゴールドで金運アップ?
お金持ち研究@お財布の中にウェルカムゴールドを?