就職活動に効く色1 証明写真


色は人の印象を変える効果があります。色を効果的に使えば自分の印象を良くすることもできます。
モデルさんやセンスをアピールするような特殊な業種では、自分に似合う華やかな色がアピール色。でも当然、そういった華やかな色はフツーの就職活動にはそぐわない。面接の場では、真面目な色、誠実そうな色、安定感のある色…、そういった色が自分をよく見せてくれる色になります。プラスして清潔感も重要です。

就職活動では当然相手は企業で、これから先も一緒に働く相手を探しています。「一緒に協調してやって行けるか」が選考のポイントなので、色はそれに添ったものであることが必要。自己アピールを優先してしまうと、協調性がないと取られます。特に保守的な日本の企業はその傾向が強いためか、リクルートスーツはワンパターンになりがち。その中でいかに自分をアピールするかがポイントになります。

 証明写真

まずは写真。学生さんの就活では、大学生協や写真館に依頼してプロに撮ってもらうことが多いと思います。社会人でも気合を入れた転職活動では、やはりプロに依頼した写真が多い。ですが社会人で転職も慣れてきたり、長引くとそうも言っていられず、駅や商業ビルの片隅にひっそりと置いてある「証明写真の機械」でセルフで撮ることになると思います。

個人的な経験では、ちゃんとした写真館>セルフの証明写真機>チェーンのテナント写真屋さん、と思っています。ちゃんとした写真館ですと身だしなみも含めて先方が直してくれるのである程度はお任せでできますが、街中の予約もいらないようなカメラ屋さん・写真屋さんだと、店の端のコーナーでバイトや社員の人が撮ってくれるだけで、カメラの腕もプロではない人もいたりして。それ以外はセルフですし、画質がいいぶんアラも目立つ。あまりよかった経験がありません。結局、機械で撮り直す羽目になったことも。

というわけで何かと経験することも多い「セルフの証明写真機械」で撮る場合を重点で。

 膝に白いハンカチや画用紙を置いて撮るといい
これはよく言われています。白のレフ効果でくすみやシミや皺などを消してくれる効果があるためです。(最新の証明写真機械だと、ハンカチを敷かなくても、光の当て方で同様の効果を搭載しているものもあるそう)
ただ消えるのは、写ると困るものだけではないことに注意です。薄化粧だと眉毛も睫毛も欠けちゃったりします。なので化粧はいつもより1割濃い目にすることも必要です。シェーディングなどで陰影をつけてほっそり見せたりもできます。コントラストを意識したメイクで臨むことが重要。

男性の場合はメイクはなかなか難しいですが、白いハンカチを置く場合は眉毛を少し書いてみるとかの方法はあるかと思います。ホリが深くて怖そうに見えると言われる方は、逆の手を使ってコントラストをボヤけさせて、わざとぼやけた印象にしてみせるという手もありますが、これは暗く見えてしまう場合もあるので、あまりお勧めはできません。

 白のシャツと濃い色の上着(ジャケット)を着る
白は顔周りをすっきり見せます。また第一印象で欠かせない清潔感を与える色でもあります。きっちりした印象のため、ボタンはできる限り一番上まで留めます。
一方上着を濃くすることで、画面の下側を締めます。証明写真は小さな四角の画面ですので、枠内の色のバランス・コントラストが重要になります。
日本人の場合は大体髪の毛は濃い色ですので、上の方は黒くなる。下が淡い色だと締まりがなく、全体的の色味もぼやけがち。ですので後に中途就職の場合のスーツの色にも触れていますが、面接の色とは別に、写真の時はまず濃い目の色で。

反対に黒が多すぎても暗く地味で清潔感のない印象になるので、髪の毛の長い人は結わえたり前髪もきっちり分けるなどの配慮が必要になります。

これは、証明写真の撮り方全般に言えることですので、就活に限らず、資格の写真や免許、パスポートなどでも使えます。オフィシャルな場以外ではスーツを着て撮影はしないかもしれませんので、その場合は白のシャツと濃い目の上着で応用するのがいいと思います。

それ以外にも、色ではありませんが、口角をあげる・顎を引く・目を見張って撮る、などと綺麗に撮るコツはあります。メーカー・機種によっても撮れ方が変わるらしく、一番綺麗に撮れると人気なのが「Ki-Re-i」という機種らしいです。ただ漠然と撮影しに行くのではなく、撮り方や機種にこだわれば、セルフの証明写真でも充分魅力的に撮れるでしょう。

次回:就職活動に効く色2 スーツ、ネクタイの色




コメントは受け付けていません。