お年寄りが髪の毛を紫色に染める理由


年を取ると白髪になったり、髪の毛が薄くなったりします。若いうちならば海藻や黒ゴマなどを食べて髪の毛を育てることもできますが、老化にはいずれ抗えなくなりますね。

白髪が目立つようになると染めたり、髪の毛が薄くなったらパーマをかけたり段差をつけてボリュームを出したり…。年と共にカバーするためのお洒落が必要になったりもします。鏡を見て嘆くのではなく、そうやって老化とうまく付き合っている方も大勢いるでしょう。

私はまだ白髪が珍しい年齢なので(?!)白髪を見つけるたびに抜いている往生際の悪いタイプですが、年を取ってもお洒落に気を配れる人になりたいなと思っています。

そんなわけで、年取ってもお洒落な人というと、思い浮かぶのは、髪の毛をきれいに染めたお年寄りの姿。黒や茶色など白髪が目立たない色も多いでしょうが、紫や緑、レインボー!なんて方も見かけます。若い人でもロックな人などは、金からシルバー、赤や緑やカラフルな髪の色の人もいます。ですがお年寄りの場合は、ロックなおばあちゃん、という風でもない…。

どうしてわざわざ紫とかに染めるの?
紫の髪の毛といったらお年寄り、というくらいイメージが普及していますが、その理由はどうしてでしょうか。ちょうど先日、美容院で理由を聞いてきました。

 お年寄りの髪の毛が紫色な理由


「お洒落だから紫なんですか?それとも何か理由があって紫なんですか?」と美容師さんに聞いてみました。すると美容師さんは笑いながら、ふたつ理由があります、と教えてくれました。

 昔の白髪染めは、時間を置くと紫になってしまったから。

喪服などの衣料品でも安物と高級品では「黒」の色が違って見えてしまいますが、白髪染めも同じ。昔の染め粉は質が良くなくて、黒に染めたはずが、しばらくすると色落ちして紫っぽく変色してしまった。それが「お年寄り=紫の髪」の元だそうです。

今の白髪染めはさすがに紫色にはならないそうですが、昔のその件を知っている方は、色落ちしたように見られたくないと紫は避けることもあるそうです。

 黄ぐすみを防ぐ色だから。

次はあえて、紫に染める場合。

元は黒や茶色の髪が老化で徐々に白くなる。真っ白なまま生まれてきた白髪もありますが、だんだんと色落ちして白髪に変わる髪の毛もあります。そちらは真っ白ではなく黄ばんだような色が残ってしまうことがあります。それをフォローするのが紫。

どういうことかというと、白髪染めはヘアマニキュアが多いそうですが、紫色を入れることで、黄ばんで見えるのを防ぐ効果があるそうです。艶を出しつつ濁らない色を保つために紫が選ばれるんだとか。それが今の「お年寄り=紫の髪」の理由。

ですがヘアマニキュアでもくり返すと、色ムラができてしまったりもするようです。そんな場合には、一度髪の色を脱色してから「染め直す」人もいるそう。たかが白髪染めと侮れない。ここまで行くと気合が入ってますね。

というわけで漠然と「紫の髪の色=お年寄り」と思っていましたが、この紫色は、お洒落や身だしなみを追求した結果のようです。うーん、奥が深い?




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