
「日本のチョコミントアイスは青緑色とか蛍光色で気持ち悪い。海外のみたいに白ければいいのに」
アイスの中ではチョコミントが一番好きな私ですが、良さを友達に訴えていたところ、そんな風に言われてしまいました。その友達は、チョコミントの色が気に入らないそうです。まあ、実際のところ、海外のチョコミントにも派手な蛍光青緑のものはあるんですけどね…。ハーゲンダッツから出ていたクリーミーミントが白かったせいか、海外のものは白というイメージがあったみたいです。
それにチョコミントの青緑色、私からすれば、甘すぎずさっぱりして爽やかなチョコミントに合っている色に思えますが、考え方は人それぞれなんでしょう。
「食べ物の色としては派手すぎる」とまで言われると、「うーん…」と唸ってしまいます。
そもそもこの青緑は、どこから来ている色でしょう?
チョコミントのチョコは勿論、チョコレート。そしてミントはミント。ミントはハーブです。ガムに入っているスペアミント、ペパーミントなどが有名ですが、日本の薄荷もミントの仲間。ハーブなので、葉っぱを摘んで添えたりお茶にして使いますが、この葉っぱの色、緑がまず一点。
そしてミントと言ったら、さっぱり爽やかな口当たりが特徴ですが、そんなフレーバーの表現としての青(水色)。
このふたつを合わせて青緑色で表現しているのでしょう。ソーダ味の水色、抹茶味の緑との差別化の意味もあるんでしょうか。まあ中には、最初に挙げたハーゲンダッツのような白(クリーム色)、水色、黄緑などの商品もありますが。
何で色をつけているの?
チョコミント愛好家として、実際の商品を調べてみました。最近入手したものばかりですが。するとアイス(やお菓子)のあの鮮やかな青緑色は、主に「スピルリナ色素+α」で表現されていることが分かりました。







この中だとファミリーマートで限定だったソフトクリームだけスピルリナが使われていないみたい。
「スピルリナ」とは?
じゃあ、ほとんどのチョコミントに使われているこの「スピルリナ」って何?というわけで、調べてみると「藻」。海藻です。「スピルリナ」はラテン語で「らせん」って意味だそう。クロロフィルなどを含むため、クロレラと並んで健康食品としても有名みたい。
光合成をするこの「藻」の色素を取り出して食品添加物として利用したのが「スピルリナ色素」。まれにアレルギー等の症状が出る方はいるそうですが、元は「藻」なので食べても問題ない原料といえるでしょうか。
期間限定の謎?
ちなみにこのアイスのチョコミント、春先から初夏までの発売が多く、肝心の真夏にはあまり売られていません。暑い時こそチョコミント!と、張り切って買いに行くともう期間が終わってしまっていたり。
これはどうしてかというと、真夏の暑ーい時には、アイスクリームより氷菓(カキ氷とかソーダバーとか)の方が売れるので、多く製造されるのも棚に並ぶのも氷菓中心。アイスクリームは定番品が優先になってしまうため。
チョコミントはアイスの売れ行きを考慮して、初夏までの期間限定になることが多いそう。真夏の主力商品から漏れてしまう=真夏には売ってない!となるわけ。
ま、サーティワンアイスクリームなどのアイス専門店や、自販機のセブンティーンアイスなど、一年中、チョコミントをおいているところもありますが、どこでも通年販売されるほどに定番化してほしいものです。
※2013年7月補足:そんなことを言っていたら、近年はチョコミントブームがやって来たようで(?)通年でお菓子でもアイスでもチョコミントのフレーバーが増えてますし、真夏にもチョコミントアイスが売っていたりします!時代がチョコミントに追いついたー!