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青色にまつわるあれこれ

しばしば赤との対比で使われる。赤が女性で青は男性、赤が熱いで青は寒いなど。

高貴な血を「Blue blood」という。赤い血ではない、特別な人間ということ。
またロイヤルブルーなどのイメージから貴族や王族の色という印象もある。

古代トルコや中央アジア、中国では死や冥界に繋がる色とされ、喪の意味を示す場合もあった。

一方で古代エジプトなどでは、空の色から転じて天に繋がる色とされた。またトルコや地中海地方では青は神の目の色とされ、悪から守る魔よけの色とされる。今でも青い目玉のお守りみたいなものがある。

カトリック教会では聖母マリアの衣の色としている。

ユダヤ教では 青は空と海の色とされ、白と共に象徴色となっている。旧約聖書の契約の箱も青い布で覆われていたとされる。イスラエルの国旗にも書かれているダビデの星も青色。

中東では染料のコバルトが豊富に産出したことから、鮮やかな青のモスクが多い。

コバルトはコバルトガラスや中国の陶磁器などにも使われている。

古くはラピスラズリなどを砕いたものも青の染料として用いられた。ツタンカーメンの仮面の青はラピスラズリの青。

青色はしばしば自由や革命の色とされた。フランス国旗のトリコロールの青も自由を意味すると言われる。

ミステリーなどでよく耳にするルミノール反応とは、試薬と血液が反応すると青く発光すること。

青い鳥の物語から、希望や幸せといったイメージもある。

サムシングブルー。ヨーロッパの言い伝えで、結婚式で花嫁が人目に触れないように青色のものを身に付けておくと幸福になれるとする四つのもののひとつ。残りは、新しいもの、古いもの、借りたもの。
見えないところということでブルーのガーターがよく使われるが、それ以外にも結婚指輪のデザインで内側に小さなサファイヤを留めたものもある。

副交感神経に作用するため食欲や性欲を減退させる効果がある。そこから青い食用色素を多用して、ご飯を青く染めるなど食欲を失わせる過激なダイエット法もある。青い食品も市販されている。ただし青いケーキを平気で食べるアメリカ人には効かないかも。

例外は清涼飲料水。こちらは涼しげで爽やかなイメージが必要なため、暖色や赤色は好まれない。コカコーラは清涼飲料水では異例の成功例。

男女共、世界的にも最も好かれる色。

赤とは反対に体感温度を下げる。また時間の経過を遅く感じさせる。

副交感神経に作用することから心を落ち着かせるとされる。

青色防犯灯。スコットランドのグラスゴー市内で青色街灯を設置したら犯罪が激減したという報道が元で、日本では2005年に奈良県で導入されたのをきっかけに、全国各地で導入されるようになった。
参考→
照明学会関西支部@青色防犯照明を含む防犯照明の現状と課題(pdf)。ただしこの資料によるとスコットランドの件では「市全体で犯罪が激減したというが確かなデータは見当たらない」と書かれている。しかし気持ち悪い色だから避けたという理由も含めて、日本では一応の効果はあったらしい…。ただし「科学的な根拠が明確ではない」ことはくり返し述べられている。

上記写真(クリックで拡大)は東京墨田区錦糸町南口の青色防犯灯とその説明看板。沈静効果と同時に「白よりも遠くがはっきり見える」それによる「人目を避けたい犯罪者への抑止効果が期待」などの理由が説明されている。(錦糸町にはもう1ヶ所、歓楽街のど真ん中にも青色の防犯灯が設置されているが、これらは区議会委員のブログによると現在効果を検証中とのこと)

また沈静効果、心を鎮めるといったことから、飛び込みの多い中央線の各駅や踏切などの照明を青色に変える試みも進められている。
宝石と意味

サファイア:冷静さ、貞節な愛

ラピスラズリ:幸運、清らかさ

スピネル、タンザナイト、ラブラドライト